090130 ■5/自販機のコーヒー■

こんにちは^^ RIKAです。
今日は久々に小説をアップします。第5話は『自販機のコーヒー』

■PART5■自販機のコーヒー

恋愛ごっこが進みに連れ、彼に対する
私の欲求は日に日にエスカレートした。
無意識の中にも独占欲って生まれるんだ。

背後に見えない敵を感じながらも…
彼の部屋で二人で寄り添う“この瞬間”に
不思議と優越感すら感じてしまう。
矛盾だらけの世間への当てつけみたいに。

変だよね。
こんなのきっと愛じゃないのにね(笑)
だけど、いいんだ。
独りでいるより少しだけ心が温かいよ。
少しだけ。だから…

「ねえ、もう少しだけ居ていいかな?」

「別にいいけど、今から俺は仕事行くよ。」

「うん。書き物しながら待ってるし。
パソコン借りるね。いつ帰ってくる?」

「分からないな。朝になると思う。」

「そっか。お仕事頑張ってね。」

幼い頃、私が描いた理想とは程遠い現実。
恋愛ってココアみたいに甘ったるくなくて…
自販機のブラックコーヒーみたいだね。
簡単に手に入って、直ぐに冷えてきちゃう。
でも、凍えた手で握り締めると、温かくてさ。
ずっと、この温もりが続く訳じゃないけど…
その瞬間だけは“幸せ”感じちゃうんだよね。

今日も朝まで徹夜コースだな。
自販機で缶コーヒーでも買いに行こうか。

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